地震の多い日本では、地盤の性状を知らずして、家を建てるのは危険な事です。
土は粘土質のものと砂質のものとに大別できますが、その正体はいまだに不可解なものになっているのが現状です。
◆ゆるい砂又は軟弱な埋め地では、粒子間の空隙も多く、揺れには弱いもので、土砂が移動したりします。
この現象を流砂現象(液状化現象)といいます。水位が高かったり、地質の変わり目では砂や多量の地下水が噴出して家屋が浸水したり、地盤が陥没したり、又は基礎が破壊したりします。
◆粘土は締まる事によって体積が減少します。この現象を圧密といい、柔らかい土ほど圧密は大きいものです。その他の沈この現象が集合したものを沈下といい、沈下量に差がある場合を不動沈下といいます。下の原因には、地下水や地下ガス等の変化などがあります。
◆最近の住宅の被害のほとんどは地盤の破壊、変化等によるもので、地震により建築構造が破壊した例は少なく、耐震構造設計の普及した今ではその成果が認められます。
上記の事から、土の固さ、地盤のバランス、地下水位、周辺状況等を調査する必要があります。経済的で安心して住める家、新たなる大地震の心配される今の状況において、家は検討された地盤の上に建てたいものです。
***良好な地盤構造の例(台地)***
***軟弱な地盤構造の例(谷地)***
スウェーデン式サウディング試験(簡易ボウリング試験)
戸建住宅で最も広く行われている地盤調査方法で、
軽弱層に敏感で深さ10メートル位まで測ることがで
きます。
表面波探査試験
表面波探査法とは、起振起(人口地震)で地面に振動
(震度1程度)を与えて、検出器(センター)で表面波
(地震波)の伝わる伝播状況と速度を解析します。
スウェーデン式より精度が高いです。
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